「電子黒板(電子ホワイトボード)を導入したいが、申請の手順が複雑で不安」
「必要書類やスケジュールを間違えて、不採択になりたくない」
結論から言うと、電子黒板・電子ホワイトボードは条件を満たせば補助金対象になり得ます。
ただし補助金は「機器を買えば自動で使える制度」ではなく、事業計画(目的・効果・KPI)と申請手順の整合が取れていないと通りません。
この記事では、電子黒板・電子ホワイトボード導入に向けて、補助金申請の手順(6STEP)と必要書類、交付決定前にやってはいけないことを実務ベースで整理します。
なお、補助金制度の全体像(制度一覧・補助率・活用ポイント)を先に押さえたい方は、こちらも併せて確認してください。
※制度名称・補助率・上限額は年度および公募回により変更される場合があります。申請前に最新の公募要領をご確認ください。
→ 電子黒板・電子ホワイトボードに使える補助金一覧|申請条件・補助率・活用ポイント【2026年版】電子黒板・電子ホワイトボードは補助金対象になる?
多くの補助金で重視されるのは「設備そのもの」ではなく、設備導入によって何を改善し、どんな成果を出すかです。
補助対象として説明しやすい導入目的(例)
- 業務効率化:会議時間短縮、議事録作成の省力化、資料共有の即時化
- 教育DX:授業品質向上、教材のデジタル化、学習履歴の活用
- 営業DX:商談の可視化、提案資料の標準化、成約率向上
- ペーパーレス化:印刷・保管コスト削減、検索性向上
- リモート対応:拠点間会議の常態化、研修のオンライン化
対象になりにくい説明(典型例)
- 古い機器の入れ替えなど単なる設備更新に見える
- 「DX推進のため」など目的が抽象的で、数値目標がない
- 導入後の運用(誰が使う/どう改善する)がなく効果測定ができない
つまり、電子黒板・電子ホワイトボードは導入目的と効果(KPI)が具体化できれば、補助金申請に乗せやすいカテゴリです。
補助金申請の全体フロー【6STEP】
補助金申請は、制度ごとに細部が異なりますが、実務の骨格はほぼ共通です。
重要なのは順番を間違えないことで、特に交付決定前の発注・購入は原則NGです。
STEP1:対象制度を選定する(要件の当たりをつける)
- 自社の属性(中小企業/小規模/学校法人/自治体関連 等)に合う制度か
- 対象経費(本体、設置費、ソフト、クラウド利用料等)が制度上OKか
- 補助率・上限額・公募期間・採択スケジュールを確認
制度一覧の整理がまだの場合は、先に親記事で全体像を確認すると判断が速いです。
→ 電子黒板・電子ホワイトボードの補助金一覧(2026年版)
STEP2:導入目的とKPIを定義する(審査の核心)
審査で見られるのは「なぜ必要か」「どれだけ改善するか」です。
ここが弱いと、機器が優れていても“ただ買いたいだけ”に見えて落ちます。
KPI例(コピペ可)
- 会議時間:月間○時間削減(例:30時間→20時間)
- 資料作成工数:1回あたり○分削減
- 研修運営:受講者満足度○%改善
- 営業:提案回数○件増、成約率○pt改善
STEP3:見積・仕様を確定する(補助金仕様の見積が必要)
- 本体価格+設置費+周辺機器+ソフトなど、内訳が明確な見積を用意
- 対象経費区分に合わせて、見積書の表記を整える
- 補助対象外(保守の扱い等)が混ざる場合は切り分ける
STEP4:申請書(事業計画)を作成し、提出する
- 現状課題 → 導入内容 → 期待効果 → KPI → 収支(可能なら)
- 審査観点(生産性向上、波及効果、実現可能性)に合わせる
- 添付書類(登記/決算/納税等)を漏れなく揃える
STEP5:採択・交付決定後に、発注・導入する(順番厳守)
- 交付決定前に発注・購入しない(原則アウト)
- 契約書・注文書・請求書・領収書など証憑を残す
- 導入後に、KPI測定の準備(ログ/運用ルール)を整える
STEP6:実績報告 → 確定検査 → 補助金入金(多くは後払い)
- 導入実績、支払い証憑、成果(KPI)をまとめて報告
- 不備があると差し戻しになり、入金が遅れる
- 入金は「実績報告後」になることが多い(資金繰り設計が必要)
必要書類一覧(チェックリスト)
制度により差はありますが、電子黒板・電子ホワイトボード導入の補助金申請で 一般的に求められる書類は以下です。
| 区分 | 主な書類 |
|---|---|
| 事業者情報 | 履歴事項全部証明書/開業届(個人事業主) |
| 財務関連 | 直近の決算書/確定申告書 |
| 税務 | 納税証明書 |
| 見積関連 | 補助金仕様の見積書(内訳明細付き) |
| 事業計画 | 現状課題・導入内容・KPI・収支計画 |
特に重要なのは事業計画書です。
「電子黒板を導入する」ではなく、導入により何をどれだけ改善するのかを数値で示す必要があります。
不採択を避けるための重要ポイント
① 目的と設備の因果関係を明確にする
例:「授業品質向上」→「電子黒板による双方向型授業」→「受講継続率◯%向上」
② 数値目標を必ず入れる
- 業務時間削減率
- 売上増加率
- 成約率改善
③ 市場・競合分析を入れる
地域内の競合と比較して、導入の優位性を示せると評価が上がります。
④ スケジュールの整合性
公募期間、導入期間、実績報告の締切を逆算して設計する必要があります。
制度別の申請注意点
① IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業/年度により名称変更あり)
- ITツール登録要件がある場合あり
- 単体機器ではなく業務プロセス改善として説明
ものづくり系補助金
- 革新性・競争力向上の説明が必要
- 設備投資としての位置付けを明確に
自治体独自補助金
- 年度ごとに内容が変わる
- 地域要件・対象業種に注意
交付決定前にやってはいけないこと
- 発注・購入
- 契約締結
- 支払いの実行
原則として、交付決定前の購入は対象外です。
例外は制度ごとに異なるため、必ず公募要領を確認してください。
費用シミュレーション例
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 電子ホワイトボード2台 | 600,000円 |
| 設置費・周辺機器 | 120,000円 |
| 合計 | 720,000円 |
補助率2/3の場合:
補助金:約480,000円
実質負担:約240,000円
よくある質問(FAQ)
Q1:学校法人でも申請できますか?
制度により異なります。対象外となる場合もあるため、公募要領の対象区分を確認してください。
Q2:リース契約でも対象になりますか?
制度によっては対象になりますが、契約形態の要件確認が必要です。
Q3:すでに購入済みです。申請できますか?
原則、交付決定前の購入は対象外です。
Q4:自社で申請できますか?
可能ですが、採択率を高めるため専門支援を活用する事業者も多いです。
まとめ
・電子黒板・電子ホワイトボードは補助対象になり得る
・事業計画とKPIが最重要
・交付決定前購入は原則NG
・スケジュール逆算が必要
電子黒板補助金の活用を本気で検討している方へ
「自社は対象になるのか知りたい」
「採択率を上げる設計を相談したい」
「立替リスクを踏まえた導入シミュレーションをしたい」
補助金設計・導入スキーム・費用対効果まで、専門チームが整理します。
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